
防撓材の断面係数に関する算式は、両端固定の境界条件の下で規定されている。
しかし、現実的には、防撓材端部でスニップ又は面材のみをスニップする場合が少なくないと考えられ、それらの設計に対応させるため、防廃材の端部の固着に応じた、要求値の修正係数を鋼船規則C編13章の規定に準じて規定した。
3.4 従来規則との比較
本基準の検討に当たり、基準要求値の妥当性を検証するために、造船所、海上保安庁及び船舶整備公団等から提供された実船の設計寸法と比較した。また、本基準要求値と従来基準の要求値とを比較した。
3.4.1船底衝撃荷重と船底外板
船底衝撃荷重の各基準要求値の比較例を図−3.4に示す。
軽構造船暫定基準とRR11及び本基準では、塑性設計法と弾性設計法という違いがあるために荷重を直接比較するよりも、板厚を比較する方が分かりやすい。
図−3.5に本基準の検討のために使用した高速船の船底板厚の要求値と実績値を示す。
図−3.4 船底衝撃水圧

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